乳幼児健診の大切さ(早期発見・治療など)

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1歳6カ月児健診や3歳児健診

赤ちゃんが生まれると、病院や住んでいる地域の自治体などで乳幼児健診が行われます。一般的に最初に受けるのは、出産した病院で行われる1カ月健診です。病院によっては2週間後など時期が異なる場合もあります。任意の健診ですが、お母さんと赤ちゃんの健康状態を確認するものですからぜひ受けてください。

国の母子保健法で定められた法定健診「乳幼児健康診査」には「1歳6か月児健診」と「3歳児健診」があります。実施するのは市区町村で、健診はいずれも地域の市役所や保健センター、医療機関などで実施されます。そのほか3ヶ月児健診はほとんどの自治体で実施されており、6ヶ月~10ヶ月児健診を実施している自治体もあります。

※出雲市では独自の集団検診診査 ・個別健康診査があり、 集団検診は実施年齢が4か月、1歳6か月、3歳4か月の3回行われています。個別健康診査は生後1か月、9~10か月ごろのお子さんが対象となります。

1カ月児健診の健診内容

  • 発育の状態・栄養状態の確認
  • 身体測定(体重・身長・頭囲・胸囲)
  • 運動機能(原始反射)
  • 視力・目がしっかりと見えているか
  • 黄疸など

1歳6カ月児健診の健診内容

  • 歩行ができるか
  • 単語が話せるか
  • 他の友達に興味を示すか
  • 発達の遅滞があるかどうかなど

3歳児健診の健診内容

  • 全般的に発達の状況を確認
    (この年齢では親の依存状態から抜け出し周囲に興味を持ち活発に行動する時期となります)

2500グラム未満は未熟児にあたる

もし主産をして赤ちゃんが2500g未満の体重であった場合には未熟児の扱いとなります。その場合には市町村に届け出の提出が必要となり「低体重児出生届出書」を市町村に提出しなければなりません。これは母子保健法第18条に定められており、出生体重が2,500g未満の場合は、必ず届け出が必要となっているからです。身体の発育が未熟なまま生まれた赤ちゃんを対象に、助産師や保健師が家庭訪問を行ってくれます。赤ちゃんの成長を一緒に確認したり、日ごろの育児の悩みについてアドバイスをしてくれるものです。

未熟児養育医療給付制度

出雲市では、身体の発育が未熟なまま生まれた赤ちゃんを対象に未熟児養育医療給付制度を受けることができます。

医療給付の内容     

身体の発育が未熟なまま出生した未熟児に対する入院中の医療費を助成します。

保険適用がある医療費について助成します。紙おむつ代等の医療費以外のものは対象外です。

対象となるお子さん

出雲市に住所を有し、生後1年未満で、以下のいずれかに該当し、医師が入院養育医療を必要と認めたお子さん

  • 出生時の体重が2000g以下のお子さん
  • 生活力が特に弱いお子さん(体重が2000gを超えていても、呼吸器・循環器・消化器・運動機能が未熟な場合など対象になることがあります)

早期発見でより良い支援につなげる

乳幼児健診は乳幼児の発育状況の確認や親の育児相談の場であると同時に、疾病や障害の早期発見や治療に重要な役割を果たしています。特に発達障害の場合には1歳6カ月くらいでコミュニケーション、遊び、対人関係などの発達確認できる時期と言われています。3歳くらいになると精神発達遅滞や広汎性発達障害などがないかどうかにも注意して健診が行われています。3歳前に気になったことがあったとしても、その段階で障害と決めるのは難しいことです。健診によっては身体の病気が見つかり、そこから発達障害や知的障害が見つかることもあります。なんらかの障害が疑われる場合には必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが可能となります。

出雲市では集団検診が実施

出雲市では集団健康診査が4か月、1歳6か月、3歳4か月のお子さんを対象に行われます。対象の方には1か月前ごろに個人通知でお知らせがあります。3歳児健診については、出雲市では平成30年度から対象月齢を3歳4か月に変更して行っています。

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